現代のサッカーは「パスサッカー」と言われるようにディフェンスからしっかりパスを繋ぎ攻撃に移るのが主流になっています。
確かにパスを回すことによってボールをキープする事ができるし、人ではなくボールを動かすため体力を温存する事もできます。
そして、チャンスとなればいっきにゴール前へのパスを送る事ができます。
ただ、少し前はチームによく「ドリブラー」と呼ばれるドリブルを得意とする選手がいて、ドリブルで相手コートまでボールを運び積極的に攻撃を仕掛けていく選手がいました。
少年サッカーにおいては、8人制が採用され、パスももちろん有効な手段ですが1対1の場面も多く観られる事から「ドリブラー」の存在が必要ではないかと思います。
ドリブルで注意したい事!
サッカーではボールを「蹴る」、「止める」と同じようにドリブルで「運ぶ」という事も重要です。
少年サッカーにおいても練習メニューの最初に教えるところになります。
ドリブルについては、まずゆっくりでいいので左右両足をしっかり練習する事です。
そして細かいタッチで「インステップ(足の甲)」、「インサイド(足の内側)」、「アウトサイド(足の外側)」でドリブルを練習する事が大切です。
どうしても最初のうちは、足元のボールが気になって下を向いたり、前かがみのドリブルになってしまいますが、しっかり上体を起こし、周りを見るようにします。
ドリブルの練習メニューをする時はこの点に注意しながら指導します。
楽しんでドリブル練習をする事!
ドリブルの練習メニューを考える時は2つの事を考えて組み立てます。
まず、1つ目はしっかりとしたドリブル技術を身に付ける練習メニューです。
例えば、10mから15mのコートを作り、その中を自由にドリブルさせます。
その時に、もちろん細かなタッチと左右両足、上体をしっかり起すというのを意識させます。
同じコートにたくさんの子供達を入れるとドリブルスペースが少なくなったり、ぶつかる危険があるのである程度人数を決めて、多い場合は交代制で行います。
この時プレーしていない子供達は、集中が途切れないようにプレーしている子に「後ろに誰々がいるよ」など指示を出させたり自分ならどういうドリブルをするか見て考えさせるのもいいと思います。
他にもチーム分けをしていろいろなタッチのドリブルでリレーをするのもゲーム性があって楽しめると思います。
次に、2つ目の練習メニューとして、ドリブルで相手に仕掛ける練習メニューです。
ゴールを設定して相手に仕掛けて抜いた後のシュートまでの流れを練習します。
最初は1対1から初めてフェイントやドリブルで積極的に仕掛けてシュートできるようにします。
慣れてきたら2対2や3対2など人数を変えながら練習するといいです。
まとめ
少年サッカーにおいて、ドリブルは重要なプレーの1つで、まずは左右両足で細かなタッチのドリブルを覚える事が重要です。
ドリブル姿勢についてもしっかり上体を起こし、周りを見るようにします。
ドリブルの練習メニューも技術を教える練習からドリブルで相手に仕掛けるというような流れで組み立てていければいいと思います。
まだまだごく1部の練習メニューですが、基本的には子供達が楽しめる練習にする事です。
もちろんパスも大切ですが、子供達がドリブルを好きになってくれて、将来、重要な場面で積極的にドリブルで仕掛ける事ができる「ドリブラー」になって欲しいです。